医療コンテンツ制作にAIをどう使う?制作会社が考える“AIに任せること・任せないこと”
こんにちは、秋山です。
私たちは医療業界に特化した制作会社として、メディカルイラストや医療動画、3DCG、Webサイトなど、さまざまなコンテンツを制作しています。
最近はChatGPTをはじめとした生成AIが身近になり「AIを使ってコンテンツを作れないか?」と考える方も増えてきました。
実際、私たちの制作現場でも、AIを活用する場面はあります。
アイデアを出したり、文章のたたき台を作ったり、イメージを共有するためのビジュアルを作ったり。以前と比べると、制作の進め方も少しずつ変わってきています。
一方で、医療コンテンツの場合は、「AIに任せればすべて解決」というわけではありません。
大切なのは、AIを使うか使わないかではなく「どこをAIに任せて、どこを人が考えるのか」を見極めること。
今回は、医療コンテンツを制作する立場から、私たちが考える生成AIとの付き合い方についてご紹介します!
1.AIに任せやすいのは「アイデアを広げること」
まずAIが使いやすいのは、コンテンツを作り始める前の段階です。
例えば、
「新しい医療機器を紹介する動画を作りたい」という相談があったとします。
ここから、
「どんな構成にする?」「何を見せる?」「どんな切り口が考えられる?」
と考えていく必要があります。
こうしたときにAIを使って、構成案やアイデアをいくつか出してみる。
一人で考えていると、どうしても発想が似た方向に偏ってしまいますが、AIに案を出してもらうことで、「こういう見せ方もあるか」と気づくきっかけになります。
私たちも、制作の初期段階でアイデアを整理したり、方向性を検討したりする際にAIを活用することがあります。
ただし、ここで大事なのは、AIが出した案をそのまま採用するわけではないということ。
「この情報は本当に必要?」「この順番で伝わる?」「今回の対象者に合っている?」
などといった判断は、必ず人が行なわなければなりません。
AIは、アイデアを広げるための“壁打ち相手”として使うと便利なんですよね。
2.文章の「たたき台」を作るのにも使える
ChatGPTなどの生成AIは、文章の作成でも活用できます。
例えば、
Webサイトの文章
医療機器の紹介文
動画のナレーション原稿
パンフレットの文章
インタビュー記事の構成
などです。
ゼロから文章を考えるよりも、まずAIにたたき台を作ってもらい、そこから人が修正していく。この使い方なら、制作の初期段階を効率化できます。
ただ、医療コンテンツではここに注意が必要です。
AIが作った文章が、医療的に正しいとは限りません。専門用語の使い方が微妙に違っていたり、説明を簡略化したことで意味が変わってしまったりすることもあります。(文章として自然でも、内容まで正しいとは限らないんですよね。)
そのため、AIが作った文章を「完成原稿」として扱うのではなく、あくまでたたき台として使っています。
そのうえで、元となる資料と照らし合わせたり、専門家に確認したりしながら、最終的な文章に仕上げていきます。
3.画像生成AIは「イメージを共有する」ときに便利
画像生成AIも、制作の初期段階では便利なツールです。
たとえば、
「清潔感のある医療空間にしたい」「未来的な医療機器のイメージを見せたい」「動画の冒頭に、こういう雰囲気のビジュアルを入れたい」
といった場合。
まずAIでイメージを作ってみると、文章だけでは伝わりにくかった「こんな感じ」を共有しやすくなります。
一方で、「イメージを作ること」と「正確な医療情報をビジュアル化すること」は別の話です。
医療機器の形状や構造、人体との位置関係など、正確さが必要なビジュアルでは、AIで作ったイメージをそのまま完成素材として使うわけにはいきません。
そうした場合は、必要な資料を確認しながら、メディカルイラストや3DCGなど、目的に合った方法で制作します。
AI画像生成は、完成品を作るためだけではなく、制作の方向性を共有するための素材としても活用できるわけです。
4.「何を、誰に伝えるか」は人が考える
ここまで、AIを活用しやすい場面をご紹介しました。では、逆にAIに任せないほうがいいのはどこでしょうか。
私たちが特に人の判断が必要だと考えているのが、「何を、誰に、どこまで伝えるか」という設計です。
たとえば同じ医療機器でも、見る人が医師なのか、看護師なのか、販売代理店なのか、患者さんなのかによって、必要な情報は変わります。
さらに、
どこまで詳しく説明するのか。何を図解するのか。動画にしたほうが分かりやすいのか。文章だけで十分なのか。
こうした判断は、コンテンツの目的や見る人を踏まえて決めなければいけません。
ここは、制作会社がこれまで培ってきた知識や経験が必要な部分だと考えています。
生成AIによって、コンテンツ制作の進め方はこれからも変わっていくと思います。
私たちも、アイデア出しや文章のたたき台、イメージ共有など、制作の中でAIを活用しています。
一方で、医療情報の正確性を確認したり、見る人に合わせて伝え方を設計したり、最終的な表現を判断したりする部分は、人が担います。
AIを取り入れることで制作を効率化しながら、人にしかできない判断に時間を使う。
私たちは、そんな使い分けをしながら医療コンテンツを制作しています。
「AIでイメージを作ってみたけど、医療コンテンツとしてどう仕上げればいい?」そんな相談でも構いません。
医療コンテンツの企画や制作方法から、一緒に整理することができますので、お気軽にご相談ください。




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