制作会社に頼んだら、どこまでやってくれる?医療コンテンツ制作の「見えない仕事」
こんにちは、亀井です。
私たちは医療業界に特化した制作会社として、メディカルイラストや医療動画、3DCG、Webサイト、パンフレットなど、さまざまなコンテンツを制作しています。
「医療コンテンツを制作したい」となったとき、まず思い浮かぶのは「動画を作ってもらう」「イラストを描いてもらう」「Webサイトを作ってもらう」といった、完成するものではないでしょうか。
もちろん、それが制作会社の仕事です。ただ、実際の制作では、完成した動画やイラストからは見えにくい仕事もたくさんあります。
特に医療コンテンツの場合、専門的な情報を扱うからこそ、「何を作るか」だけでなく、「どう整理して、どう伝えるか」を考える工程が重要です。
今回は、そんな医療コンテンツ制作の現場で行っている「見えない仕事」を、いくつかご紹介したいと思います!
1. まず「何を伝えるコンテンツなのか」を整理する
制作の最初に行うのが、ヒアリングです。
「医療機器の紹介動画を作りたい」「新しい治療法を説明するイラストがほしい」「病院のWebサイトをリニューアルしたい」
このように、最初から作りたいものが決まっている場合もあります。
一方で、お話を伺ってみると、
「営業先で製品の仕組みを説明しづらい」「患者さんへの説明に時間がかかっている」「Webサイトを見ても、病院の特徴が伝わりにくい」
といった、別の課題が見えてくることもあります。そこで、いきなり制作に入るのではなく、
・誰に見てもらうのか・何を理解してほしいのか・どこまで伝える必要があるのか
といったことを整理します。
同じ医療機器でも、医療従事者に向けたコンテンツと、患者さんに向けたコンテンツでは、必要な情報量も表現方法も変わります。
「何を作るか」の前に、「何を伝えるか」を整理する。これも制作会社の仕事の一つです。
2.専門的な資料を読み込んで、情報を整理する
医療コンテンツの制作では、さまざまな資料をお預かりします。
製品資料、仕様書、論文、既存のパンフレット、Webサイトの原稿、CADデータ、写真など、その内容は案件によってさまざまです。
もちろん、これらをすべてそのままコンテンツに入れるわけではありません。
たとえば医療機器の紹介動画なら、
「この機能は必ず伝えたい」「この部分は専門的なので、図解したほうが分かりやすい」「ここは細かく説明しなくてもよい」
といった整理をしながら、構成を考えていきます。
医療の情報は、正確に伝えようとすると、どうしても情報量が多くなりがちです。
だからこそ、専門的な情報をそのまま並べるのではなく、伝えるための情報に整理することが必要になります。
3.「正確さ」と「わかりやすさ」のバランスを調整する
医療コンテンツで特に難しいのが、ここです。
「正確に伝えること」と「分かりやすく伝えること」は、どちらも必要です。
ただ、分かりやすくしようとして情報を削りすぎると、正確性が失われてしまうことがあります。
逆に、正確さを重視して専門用語や細かな情報をすべて盛り込むと、今度は見る人にとって分かりにくいコンテンツになってしまいます。
例えば、患者さん向けのコンテンツなら、専門用語をそのまま使うのではなく、言葉をかみ砕いたり、イラストや図解を使ったりすることがあります。
一方で、医療従事者向けなら、あえて専門用語を使ったほうが正確に伝わる場合もあります。
大切なのは、単純に「簡単な表現にする」ことではありません。
どこまで簡略化してよいのか。どこを正確に残す必要があるのか。どの部分を図やイラストで補えば理解しやすいのか。
そうしたバランスを考えながら、表現を調整していきます。
4.情報に合わせて「どう見せるか」を考える
伝える内容が整理できたら、次は表現方法を考えます。
例えば、製品の内部構造を説明したいのであれば、写真だけでは分かりにくい部分を3DCGやメディカルイラストで見せる方法があります。
機器の操作や手技の流れを伝えたいのであれば、動画のほうが理解しやすいかもしれません。
病院の雰囲気を伝えたいのであれば、実際の写真や動画が適しています。
複雑な情報を整理したい場合は、図解やイラストを使う方法もあります。
つまり、制作会社の仕事は「動画を作る」「イラストを描く」だけではありません。
その情報を、どんな表現にすると伝わりやすいのかを考えることも、制作の重要な工程です。
5.構成や台本、絵コンテをつくる
完成した動画やイラストだけを見ると、ここまでの工程はなかなか見えません。
例えば動画なら、撮影や編集の前に、台本や絵コンテを作ります。
「最初に何を見せるか」「どの順番で説明するか」「どこで図解を入れるか」「どの部分を実写にするか」
などを事前に整理しておくことで、完成形をイメージしながら制作を進められます。
3DCGやメディカルイラストでも同じです。
「どこまで再現するのか」「どの角度から見せるのか」「どの部分を強調するのか」
といったことを考えたうえで制作します。
実際に描いたり、撮影したり、編集したりする時間だけが制作ではありません。その前にある「考える時間」も、コンテンツの品質を左右する工程です。
6.関係者からの確認や修正を整理する
医療コンテンツでは、一人で内容を決められないケースも多くあります。
医師や研究者、製品開発担当者、営業担当者、広報担当者など、複数の方が確認することもあります。
それぞれの立場から意見が出るため、修正内容が多くなることもあります。
例えば、
「この表現は専門的には少し違う」「患者さん向けなので、もう少しやわらかい言葉にしたい」「製品のこの部分をもっと見せたい」
といった修正です。
制作会社は、こうした意見を受け取り、どこをどう修正するのかを整理しながら制作を進めます。
もちろん、医療上の最終的な判断は専門家による確認が必要です。そのうえで、専門的な指摘を制作物に反映し、全体として分かりやすくまとめていく。
この調整も、完成品からは見えにくい仕事の一つです。
7.撮影する「場所」や「環境」まで考える
実写の医療動画では、撮影そのもの以外にも準備が必要です。
特に病院やクリニックでの撮影では、一般的なロケーション撮影とは違う配慮が必要になります。
スタッフの動線を妨げないか。患者さんのプライバシーに問題はないか。撮影機材をどこに置くのか。手術室などでは、入室や退出のルールをどうするのか。医療現場の業務を止めないために、どの時間帯で撮影するのか。
こうしたことを事前に確認しておくことで、当日の撮影をスムーズに進めることができます。
「カメラを持って行って撮影する」だけではなく、医療現場で撮影するための段取りを整えることも制作の一部です。
8.納品した後の使い道を考える
最後に、納品したら制作会社の仕事がすべて終わるとは限りません。
例えば医療機器の紹介動画をWebサイト用に制作したとしても、
「営業担当者が商談で使いたい」「展示会でも流したい」「学会で紹介したい」
といった使い方が後から出てくることがあります。
もちろん、すべてのコンテンツを最初から二次利用まで考える必要はありません。
ただ、最初の段階で、
「この動画はどこで使いますか?」「今後、展示会でも使う可能性はありますか?」「営業資料にも展開しますか?」
と確認しておけば、撮影方法や画面構成、素材の作り方などを変えられる場合があります。
「何を納品するか」だけではなく、「納品した後にどう使うか」まで考える。
これも、制作会社に相談するメリットの一つだと思います。
ここまで見てきたように、医療コンテンツは、実際に手を動かして作る前に考えることがたくさんあります。
専門的な情報を整理し、見る人に合わせて伝え方を考え、必要な表現方法を選ぶ。
そして、関係者の確認を経ながら、最終的な形に仕上げていきます。
完成した動画やイラストだけでは分からない、こうした工程も含めて「制作」だと私たちは考えています。
「動画を作りたいけれど、何から相談すればいいか分からない」「専門的な内容を、どうやって分かりやすくすればいいか悩んでいる」「制作会社にどこまで相談していいのか分からない」
そんな段階からでも構いません!
私たちレイ・クリエーションでは、メディカルイラスト、3DCG、医療動画、Webサイト、パンフレットなど、さまざまな医療コンテンツを制作しています。
制作するものが決まっている場合はもちろん、まだ具体的な形が決まっていない段階でも、情報を整理しながら「何を、誰に、どう伝えるか」を一緒に考えていきます。
医療コンテンツを制作したいけれど、どこから手をつければいいか分からない。
そんなときも、ぜひお気軽にご相談ください。




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