新製品発売前に何を作る?医療機器メーカーのコンテンツ制作ロードマップ
こんにちは、秋山です。
私たちは医療業界に特化した制作会社として、医療動画やメディカルイラスト、3DCG、Webサイト、パンフレットなど、医療情報を分かりやすく伝えるためのコンテンツを制作しています。
医療機器メーカーさまから新製品のコンテンツ制作についてご相談いただく際、よくあるのが、
「発売が決まったけれど、何から作ればいいのか分からない」「動画やWebサイトは、いつ頃から準備すればいい?」「実機が完成していないけれど、制作を始めても大丈夫?」
といったご相談です。
新製品の発売では、製品開発や各種申請、社内調整など、優先して進めることがたくさんあります。そのため、コンテンツ制作の準備が後半に集中してしまうこともあります。
ただ、Webサイト、製品紹介動画、営業資料、展示会コンテンツなど、複数の制作物を発売に合わせて用意するなら、それぞれに企画、制作、確認の時間が必要です。
そこで今回は、医療機器の新製品発売を想定して、「発売日から逆算して、いつ・何を準備するか」という視点で、コンテンツ制作の流れを整理してみます。
なお、ここで紹介する時期はあくまで目安です。すでに発売まで時間がない場合でも、残り期間に合わせて優先順位をつければ、進められることはあります!
◼️まずは「発売日」から逆算する
新製品のコンテンツ制作で最初に考えたいのは、「動画を作る」「Webサイトを作る」といった制作物ではありません。まず、発売時に何を、誰に向けて発信するのかを整理します。
たとえば、医療従事者に製品を紹介するのであれば、製品の特長や構造、使用方法などを伝える資料やWebページが必要です。
展示会で紹介するのであれば、ブースで流す動画や製品紹介パネルを準備します。
営業担当が医療機関へ説明するのであれば、営業資料や製品の仕組みを説明する動画・イラストが役立ちます。
このように、必要なコンテンツは「製品」だけで決まるものではありません。
誰に伝えるのか。どこで使うのか。いつまでに必要なのか。この3つを整理すると、制作すべきものが見えてきます。
そのうえで、発売日 → 使用する場面 → 必要なコンテンツ → 制作・確認期間と逆算していきます。
◼️発売6か月前を目安に:必要なコンテンツを洗い出す
発売まで十分な時間があるなら、最初にやっておきたいのがコンテンツの洗い出しです。
この段階では、デザインや動画の細かな演出まで決める必要はありません。
まず、
・製品紹介Webページ・製品紹介動画・営業資料・パンフレット・展示会用パネル・製品の構造を説明する3DCGやイラスト・操作方法や教育用のコンテンツ
など、発売時に必要なものを一覧にします。さらに、「発売日に必須のもの」と「発売後でも追加できるもの」に分けます。
ここまで整理しておけば、すべてを同時に制作する必要がなくなります。(最初に一覧にすると、優先順位もつけやすくなります。)
◼️発売4〜5か月前を目安に:素材と制作方法を決める
必要なコンテンツが整理できたら、次は「何を使って作るか」を決めます。
ここで確認したいのが、写真、動画素材、CADデータ、設計図面、製品仕様など、現在手元にある素材です。
医療機器では、発売前の段階で実機が完成していないこともあります。
その場合でも、実機が完成するまで制作を止める必要はありません。
・CADデータを使って3DCGを制作する。・設計図面や資料をもとに、製品の構造を説明するイラストを作る。・製品の仕様や構成が固まっている部分から、動画の構成やナレーション原稿を作る。
このように、実機がなくても進められる工程は先に進めます。実機撮影が必要な部分だけを後から撮影すれば、全体の制作期間を短縮できます。
「実機がないから、まだ何もできない」と考えるのではなく、今ある素材でどこまで進められるかを整理することがポイントです。
◼️発売3〜4か月前を目安に:具体的な制作を進める
方向性と素材が決まったら、具体的な制作に入ります。
動画であれば、構成やナレーション原稿、絵コンテを固めて、撮影や編集を進めます。
3DCGやイラストであれば、製品の形状や構造を確認しながら制作します。
パンフレットや営業資料なら、掲載情報を整理してページ構成を作り、デザインへ進めます。
Webサイトなら、ページ構成を決め、原稿やビジュアルの制作と並行してデザイン・実装を進めます。
ここで意識したいのが、複数のコンテンツで使う素材を共通化することです。
たとえば、製品の3DCGをWebサイトだけで使うのではなく、パンフレットや営業資料、展示会用動画にも展開する。
動画用に制作したイラストを、営業資料やWebページにも使用する。
最初から複数の用途を想定して素材を作っておけば、制作物ごとに同じものを作り直す必要がありません。
一つの制作を、次のコンテンツにつなげていく考え方です。
◼️発売1〜2か月前を目安に:確認・修正を進める
制作が進んだら、社内確認と修正を行います。
医療コンテンツでは、制作会社だけで内容を決めて公開するわけではありません。製品担当者、営業部門、マーケティング部門、専門部署など、複数の関係者が確認することがあります。
内容によっては、医療監修や表現のチェックも必要です。
そのため、スケジュールには必ず、制作 → 社内確認 → 修正 → 再確認 → 最終化の時間を入れておきます。
特に注意したいのが、修正作業だけでなく確認を依頼してから返ってくるまでの時間です。
制作物が完成していても、確認が終わらなければ公開できません。発売日に必要なコンテンツほど、確認期間まで含めて早めに完成させておくことが重要です。
◼️発売直前:使う場所に合わせて準備する
発売が近づいたら、制作物を実際に使える状態に整えます。
Webサイトなら公開準備。
動画ならWeb掲載や営業先での上映準備。
パンフレットや営業資料なら印刷・配布準備。
展示会がある場合は、会場で使用する動画やパネルなどの準備も行います。
ここで大切なのは、「発売日」だけを基準にしないことです。
発売前の展示会で製品を紹介するなら、コンテンツの完成日は展示会に合わせる必要があります。
営業活動が発売前から始まるなら、営業資料もそれまでに必要です。
つまり、実際にコンテンツを最初に使う日を確認し、そこから逆算します。
◼️もう時間がない場合は?「できるもの」から優先する!
ここまで読んで、「うちの製品、もう発売まで3か月しかない……」と思った方もいるかもしれません。
でも、ここで「もう遅い」と考える必要はありません。残り期間が短い場合は、発売時に絶対必要なコンテンツから優先して制作します。
まず製品紹介Webページと営業資料を整える。
実機撮影が必要な動画は、撮影日を先に確保する。
3DCGやイラストなど、実機がなくても進められるものは並行して制作する。
発売後に追加できるFAQや教育コンテンツは、第二段階に回す。
このように、制作物を「発売時に必要」「発売後でもよい」に分けるだけでも、限られた時間を使いやすくなります。
発売までの期間が短いほど、全部を作ろうとせず、優先順位をつけることが重要です。
◼️発売後に作るコンテンツも計画しておく
新製品のコンテンツは、発売日にすべて完成させて終わりではありません。
発売後には、営業活動や問い合わせを通じて、追加で伝えたい情報が出てきます。
「この機能について、もっと詳しい資料がほしい」「この部分を動画で説明したい」「問い合わせの多い内容をFAQにまとめたい」
こうした情報をもとに、追加コンテンツを制作していきます。
そのため、最初からすべてを完成させるのではなく、
発売時に必要なコンテンツ↓発売後に追加するコンテンツ
という2段階で計画しておく方法もあります。
新製品の発売を、コンテンツ制作のゴールではなく、情報発信のスタートとして考えておくことがポイントです。
◼️新製品のコンテンツ制作は「何を作るか」から考えない
新製品の発売が決まると、「動画を作ろう」「パンフレットを作ろう」と、制作物から考え始めることがあります。
もちろん、制作物を決めることは必要です。
ただ、その前に、
誰に伝えるのか。どこで使うのか。いつまでに必要なのか。
を整理することで、本当に必要なコンテンツが見えてきます。
そして、発売までの時間に合わせて優先順位をつける。
実機が必要な工程と、先に進められる工程を分ける。
確認・修正の時間を確保する。
一つの素材を複数のコンテンツに展開する。
こうした準備をしておけば、発売直前に制作が集中するのを防ぎやすくなります。
新製品の発売準備では、製品開発や各種調整など、コンテンツ以外にも多くの準備があります。
だからこそ、コンテンツ制作については「必要になったら作る」のではなく、発売までのスケジュールに合わせて早めに整理しておくことをおすすめします。
もちろん、すでに発売まで時間がない場合でも、残り期間に合わせて優先順位をつけることで、進められることはあります。
私たちは、制作物がまだ決まっていない段階から、コンテンツの企画やスケジュール整理についてご相談いただけます。
「発売までに何を用意すればいいのか整理したい」「実機がない状態でも進められる制作を知りたい」「複数のコンテンツをどういう順番で作ればいいか相談したい」
そんな場合も、お気軽にご相談ください。
新製品の発売日から逆算しながら、必要なコンテンツと制作の進め方を一緒に整理していきます!




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