「説明したのに伝わらない」のはなぜ?医療情報と認知バイアスの関係
- 6 時間前
- 読了時間: 3分
こんにちは、秋山です。
私たちは医療業界に特化し、医療動画やメディカルイラスト、Web制作、学会資料などを通じて、「どうすれば医療情報が正しく伝わるか」を日々考えながら制作しています。
医療機器の説明や患者向けコンテンツでは、特に“情報設計”の精度が成果に直結します。
「しっかり説明したはずなのに、伝わっていない気がする」この感覚、現場ではかなり多いのではないでしょうか。
患者さんへの疾患説明、医療機器の特徴説明、展示会や学会での情報発信。
どれも正確に伝えているはずなのに、受け手の理解がズレてしまう。
(“そんな風に受け取られると思っていなかった!”というズレです)
この原因は、単なる説明不足ではなく、人の認知の仕組みによるものが大きいんです。
今回は、医療情報が誤解される構造と、それを防ぐ情報設計について整理してみます!
まず押さえておきたいのは、人は必ずしも「正しく理解してから判断する」わけではない、という点です。
実際には、
・最初に印象や結論をなんとなく持つ
・その後、それに合う情報だけを拾う という順番で認知が進むことが多いです。
例えば、 「この治療は大変そう」という印象を持った場合、その後の説明も “負担が大きいもの” として解釈されやすくなります。(最初の印象が、その後の理解を引っ張ります)
つまり、どれだけ正確な情報を用意しても、入口の設計を間違えると、その後すべてが歪んで伝わる可能性があります。
もう一つよくあるのが、「丁寧に説明しようとして情報が多くなりすぎる」ケースです。
医療情報はもともと複雑なので、抜け漏れなく伝えよう、誤解を防ごうとすると、どうしても情報量が増えます。
ただし、人が一度に処理できる情報量には限界があります。
結果として、
・一部しか覚えていない
・印象的な部分だけが残る
・都合よく解釈される といった状態になります。
(“全部伝えたのに!?” となるやつです)
医療分野で特に重要なのが、前提知識の差です。
医療者側は当たり前に理解していることでも、患者さんや非専門の方にとっては初めて聞く内容です。
この状態で説明を始めると、
・言葉の意味が正しく取れない
・話のつながりが理解できない というズレが起きます。
例えば「経過観察」という言葉も、
医療者としては “現時点では積極的治療が不要で、状態を見ていく” という意味ですが、患者さん側には
「何もしなくて大丈夫なの?」
「放置されているのでは?」
という不安につながることがあります。
では、こうした認知のズレを前提に、どう設計すればよいのでしょうか。
ポイントは3つです。
① 入口で “前提” を揃える
いきなり専門的な説明に入るのではなく、
・何の話か
・なぜ重要か
を先に共有することで、受け手の理解の土台を整えます。
② 情報を “分解して順番をつくる” 一度にすべてを伝えるのではなく、
・全体像
・詳細
・補足
と段階的に構造化することで、理解しやすくなります。
③ 視覚情報で “解釈のズレ” を減らす
メディカルイラストや医療動画を使うことで、言葉だけではブレやすい部分を補完できます。
(“同じものを見ながら説明できる” 状態をつくるのが重要です)
医療情報の誤解は、「相手の理解力」の問題ではなく、
「認知の特性」と「情報設計」によって起きています。
だからこそ、正確な内容を用意するだけでなく、“どう伝わるか” まで設計することが重要です。
私たちは医療業界に特化した制作会社として、医療動画やメディカルイラスト制作を通じて、こうした情報設計からご提案しています。
医療機器の説明や患者向けコンテンツなど、「伝えているのに伝わらない」と感じている場面があれば、改善できる余地は大きいかもしれません。
気になる方は、ぜひお気軽にご相談くださいね!




コメント